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統合型校務支援システムの導入は、教員の「働き方改革」につながるのか

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学校への統合型支援システムの導入を国は推進しています。

 

ちょっと難しいことばですよね。

学校現場はそれぞれの学校がそれぞれで校務のシステムを作り、運用しています。

 

「えっ、学校ごとに作っているの?」

「めちゃくちゃ効率悪いじゃん!」

 

と思いますよね。

私もずっと長い間思っていました。

 

そこで自治体レベルで出席や成績管理など共通のシステムを導入し、教員の業務の負担を小さくしようというのが統合型校務支援システムです。

 

今日は、統合型支援システムと学校の効率の悪いことについての話です。

(進んでいる学校の先生ゴメンなさい)

 

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統合型校務支援システムとは何?

「統合型校務支援システム」聞き慣れないことばですよね。

 

統合型校務支援システムとは

・教務系(成績処理、出席管理、時数など)

・保健系(健康診断票、保健室管理など)

・指導要録などの学籍関係

・学校事務系

などの機能をまとめたシステムのことです。

 

学校は「手書き」や「手作業が」多い現場です。

 

校務支援システムの導入は教員の業務の効率化を図るのに有効だとされていて、文部科学省がすすめています。

 

学校では学校・学級運営に必要な情報や生徒の状況を、いまだにバラバラに管理している場合が多いのです。

 

そこで情報を一元管理し共有しようというのが「統合型校務支援システム」です。

 

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校務支援システムの導入は業務の改善につながるのか

通知表を作成するまでの流れ(例)

(⑤指導要録をもとに教員は調査書を作成します。)

 

①名簿管理⇦名簿

②出席簿 ⇦名簿+出欠席管理

③成績処理⇦名簿+出欠席管理+成績情報

④通知表 ⇦名簿+出欠席管理+成績情報+通知表情報

⑤指導要録⇦名簿+出欠席管理+成績情報+通知表情報+指導要録情報

 

私の勤務校は③の成績処理と④の通知表は電子化されています。

残りは基本的に手書きです。

もちろん名簿の電子データはありますが・・・。

 

学校では手作業の繰り返しが行われている

何が問題なのでしょうか?

 

例えば、通知表を作成するまでに①〜④までの作業があります。

その作業の中で、手書きの転記が繰り返されている場合が多いのです。

学校によって状況はそれぞれですが・・・。

 

先日、学校の金庫の中を見る機会がありました。

昭和初期、戦前の指導要録がでてきました。

 

立派な史料です。

 

その指導要録は当然、手書きでした。

現在よりも各項目が多いように感じました。

それにしても約70年前と現在とで行っている作業はほとんど変わりません。

これだけ時代と技術が変化しているにもかかわらずにも!

 

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電子化されいるシステムも各学校が作成・メンテナンスしている

電子化されていたとしても、そのシステムは各学校が作ります。

メンテナンスも自分たちで行います。

 

驚きですよね!

 

でも現実なんです。

 

更に驚きなのは、先生方はそれぞれ成績処理をします。

最近はエクセルを使っている人がほとんどだと思います。

教員個人の成績処理も各自がそれぞれ作成しています。

職場によってもそれぞれでしょうが・・・。

 

本当に非効率なんです!

 

でも教員は変化を好みません。

非効率で生産性が低い現場となっています。

だから忙しいという側面もあるわけです。

 

 

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校務支援システムの導入は教員の「働き方改革」につながるのか

校務支援システムの導入だけでは「働き方改革」には直接つながらないでしょう。

でも日常の業務削減になるところはかなりあるはずです。

また、その分今までなかった仕事が新たに増えるでしょう。

 

 「AI × 5G」

 

「AI×5G 」の世界では学校における学び方すら劇的に変わっているかもしれません。

 

私は変わって欲しいと思っています。

 

そんな見方をすると統合型校務支援システムの導入は「働き方改革」程度の話ではなく「学びの革命」の序章に過ぎないと考えられるのではないでしょうか。

 

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