教育を学校現場からアップデートする! 〜manabinoheya 〜

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「キャリア・パスポート」の準備はできていますか?

 

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大学入試が世の中の話題になることが多くなりました。

最後のセンター試験が約1ヶ月後に迫っているということもあるかも知れません。

学校現場においては2020年4月から「キャリア・パスポート」を実施することになっています。(文部科学省 事務連絡 平成31年3月29日)

わたしは「キャリア・パスポート」の実施は必要だと考えています。

今日「キャリア・パスポート」 について書きます。

 

 

キャリア・パスポートとは

文部科学省の「キャリア・パスポート」の様式例と指導上の留意事項によると

 

「小学校から高等学校までの特別活動をはじめとしたキャリア教育に関 わる活動について,学びのプロセスを記述し振り返ることができるポートフォリオ的な教材(「キ ャリア・パスポート」)を作成し,活用することが効果的ではないかとの提案がなされた。」

 

とあります。

 

つまり、学校での学びを記録し、成長の振り返りをできるようにし、将来を展望するための材料としようとするものです。

 

実施は当然といえば、当然です。

 

現在、教員は生徒の活動を指導要録に記録し、通知票という形で生徒や保護者に伝えます。

 

これを生徒自らが記録し、蓄積していくわけです。

 

しかも小学校から高校までの12年間記録していくわけです。

 

自分の成長の記録を常に振り返ることのできる状態を作ることは非常に良いことだと思います。

 

みなさんは小学校の時に何を行い、何を考え、何を感じたのかを覚えていますか。

 

わたしはあまり覚えていません。

今のわたしがあるのは、一つ一つの経験を年輪のように少しずつ積み重ねてきたものです。

 

わたしは「キャリア・パスポート」実施について賛成です。

 

もう少しキャリア・パスポートについて考えていきましょう。

 

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キャリア・パスポートの目的と内容は?

キャリア・パスポートの目的

文部科学省は「キャリア・パスポート」の目的を

 

「小学校から高等学校を通じて,児童生徒にとっては,自らの学習状況やキャリア形成を見通りした り,振り返ったりして,自己評価を行うとともに,主体的に学びに向かう力を育み,自己実現につな ぐもの。

教師にとっては,その記述をもとに対話的にかかわることによって,児童生徒の成長を促し,系統 的な指導に資するもの。」

 

としています。

 

キャリア・パスポートの主な内容

・児童生徒自らが記録します。

 学期,学年,入学から卒業までの学習を見通して振り返り、将来への展望を図ることができるものにします。

・学年,校種を越えて持ち上がるものとします  

  ▶小学校入学から高等学校卒業までの記録を蓄積する前提の内容にします  

  ▶各シートはa4判(両面使用可)に統一し,各学年での蓄積は数ページ(5枚以内)と

   すること  

 

児童生徒が小学校から自分でポートフォリオをまとめ、1年間を自らa4(両面可)で5枚以内にまとめるわけです。

 

これを小学校から高校まで蓄積していきます。

 

高校卒業時は最大でa4片面で120枚もの「自分史」みたいなものが出来上がるわけです。

 

これ自体は素晴らしいと思います。

 

しかし、これを管理していく教員は大変です。

小学校から高校まで12年間も引き継いでいくわけですから。

これが電子化されれば少しは楽になるのでしょうか・・・?。

 

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様式は自治体に任されている

ではこのキャリア・パスポートの様式はどうなっているのでしょうか。

 

実は、各自治体に任されています。

 

文部科学省が例示資料案を出していますが、基本的には自治体で作ります。

キャリア・パスポートを先行実施している自治体もあるようです。

 

しかし、わたしの周りでは話題にものぼりません。

 

大丈夫なのかと不安になります。

2020年の4月から実施するんですよ。

現場では周知徹底が上手くいっていないようです。

 

 

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最後に

「キャリア・パスポート」は高校生まででは終わらず、一生付き合うことになるでしょう。

 

今回のキャリア・パスポートは小学校から高校までとされています。

 

しかし、今の子ども達はポートフォリオの蓄積を一生続けていくのではないかとわたしは考えています。

 

おそらく紙ベースでの蓄積でなく電子化されたものになるでしょうが、大学入試に利用するだけでなく、就職活動にも利用するようになるでしょう。

 

また、起業する際もこのポートフォリオの蓄積が名刺替わりになる時代がくるのではないでしょうか。

 

「キャリア・パスポート」はもっと認知度を上げていく必要があると考えます。

 

 

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