0 ポジションをとらない教員が増えている。
会議において、極端な延長は少なくなり、定刻に終了する事も多くなった。
時間は全員のものであり、無駄に時間を浪費するのは罪だという意識が共有されてきたのだろうか。
管理職の労務管理意識が高まっている事もある。
これ自体は良いことだ。
それにしても、会議での発言が少なくなったものだ。
何も発言をしない人が多い。
私の職場だけかもしれないが......
1 責任は回避したい
公の場で発言をすれば、それに伴う責任が発生する。
当然だ。
しかし、発言をしなくても責任はある。
発言をしなくても全員が決定事項に従い、行動に責任が伴ってくる。
責任を回避するために発言しないのはおかしい。
2 働き方改革?
時間短縮を意識し、「働き方改革」を実践しているという側面もあるだろう。
それ自体は必要であり、良いことである。
ところが、時間短縮ばかりに意識がいき、会議の内容や決定のプロセスに関心がない。
特に、自分との関わりの少ない事柄については聞いてもいないこともある。
時間短縮や責任の回避もあるだろうが、そもそも興味がないと感じることが多い。
これは「働き方改革」ではない。
3 ポジションをとらない
これからは学校の教育目標を意識した学校運営が重要だ。
もちろん、これまでも大切であったわけだが、あまり意識されてこなかった。
学校目標を達成する事を意識して、授業はもちろん学校行事や委員会活動そして部活動に至るまで行われる。
そうすると職員会議で議論されていることは、全て自分自身の問題となるはずだ。
この意識を持つと自分のポジションを取る必要が出てくる。
何がなんでも発言をする必要があるとは思わないが、発言をしない会議は、参加していないのと同じである。
いないも同然なのだ。
4 会議は情報伝達の場ではない
会議は情報伝達の場ではなく議論の場だ。
極端な話になるが、情報伝達だけなら全職員が集まる必要はなく、各自が書類に目を通しておけば良い。
予想のできない未来に、学校は対応していかなければならない。
今現在、学校の抱える課題というのは、単純に答えの出るものではない。
私の勤務校においても、この少子高齢化の中、生徒を集めることに苦労している。
社会に何を求められ、これからの社会においてどのような能力を身につけさせることが必要なのか。そして、そのコンテンツはどのようなものにすれば良いのか。答えはない。
だからこそ教員間で知恵を出し合い、答えのない問いに向かい、立ち向かっていかなければならないのだ。
そのためにも各教員がしっかりとポジションをとり、教育目標の達成に向け、一丸となり、協働していかなければならない。
「N高」の在籍数は約1万人。3年前の開校時の7.5倍。通信制高校の認知度を高めている。少し前まで、高校といえば、全日制。通信制高校といえば、何らかの問題を抱えていると捉えられる事が多かった。高校も多様化の時代。想像を遥かに超えるスピードで変化する。時代の波に乗り遅れるわけにはいかない。
— manabinoheya (@manabinoheya) 2019年10月26日