学校の経費の7割は人件費です。
教員の平均年齢は高く、公立高校は46歳となっています。(平成28年)
平成元年の公立小中高の教員の平均年齢が30%台だったことを考えると、教員の高年齢化が進んでいます。
高年齢化が進むと、変化に対応するのはなかなか難しいでしょう。
それまでのスタイルを変えるのは誰しもストレスです。
それを承知で「学校のワークシェアリング」について考えてみたいと思います。
授業と部活動を分けると、ざっくりと次の3つのパターンに分けられます。
①授業+部活動
②授業のみ
③部活動のみ
②、③の場合、給料は下がることになります。
その分、余裕が生まれ、自分の時間が生まれます。
本来、教員は自分の興味関心に没頭し、専門性を活かすことが必要です。
特に、中学校、高校と生徒の年齢が上がるにつれ専門性の追求は重要です。
しかし、現実には業務の多忙化で自分の時間を取ることができない教員は多くいます。
残念ながら、本をほとんど読まない教員も少なくありません。
そこで、時間とゆとりが出来るとしたら、教員が学び、専門性を追求する様になるではないでしょうか。
自らの興味を広げ、深掘りすることにより教員の独自性が生まれます。
そして授業にも深みが出て、生徒の授業に対する満足度も上がります。
何より生徒達が「学ぶ」事に興味を持ち
自ら学ぶことに繋がるのではないでしょうか。
生徒達に学ぶ事に興味を向かわせるには
教員が学びに興味を持たなければなりません。
教えるのではなく感じさせるのです。
これは③の部活動のみの場合も同様です。
現在、部活動は自分の専門でない顧問を持つことが多くあります。
自分の専門であってもそうでなくても、時間とゆとりができれば、部活動の全体のマネジメントに意識を向けることができます。
生徒や保護者の満足度が上がるだけでなく、教員のモチベーションも上がるのではないでしょうか。
しかし、授業のみ、部活動のみでは経済的に苦しくなる教員が増えます。
教員の希望も更に減少します。
これでは本末転倒です。
それらを解決する方法を次回から考えてみたいと思います。