教員の働き方が注目されることが多くなった。
そこで、教員の休日出勤の実態について調べてみた。
ベネッセ教育総合研究所
「第6回学習指導基本調査(小中版)(2016年8〜9月実施)
「第6回学習指導基本調査(高校版)」(2016年8〜9月実施)
ベネッセ教育総合研究所の調査は2016年8〜9月実施ものであり、スポーツ庁が出した「運動部活動の在り方に関する総合的なガイドライン」が出る前の調査である。
1 「ほとんど毎週」休日出勤している割合
「中学校教員」74.5%
「高校教員」 55.1%
これだけ多くの教員が「ほとんど毎週」休日出勤している。
特に中学校教員の実に4人に3人が「ほとんど毎週」休日出勤ことは驚きだ。
一体、いつ休んでいるのだろうか。
中学校、高校の教員といえば、部活動がある。
部活動の顧問形態によっても休日出勤の状態は異なる。
2 「ほとんど毎週」休日出勤している主顧問の割合
「中学・主顧問」87.6%
「高校・主顧問」66.8%
当然ながら、「主顧問」の休日出勤が多い。
3 「顧問なし」の休日出勤の割合
「中学校教員・顧問なし」 30.5%
「高校教員・顧問なし」 47.8%
中学校教員は、顧問形態によって休日の出勤状況が異なる。
高校教員は、顧問状況を問わず約半数が「ほとんど毎週」休日出勤をしている。
高校教員の休日出勤は、部活動を除くと公務の処理、課外授業、模擬試験監督などが考えられる。
スポーツ庁が出した「運動部活動の在り方に関する総合的なガイドライン」を受け、中学校・高校では部活動の在り方について具体的な取り組みが始まっている。
その取り組み状況やその結果により、教員の働き方や休日出勤の状況にどの様な変化が出たのだろうか?
来年は東京オリンピックが開催される。
当然、スポーツへの関心が高まることだろう。
部活動の在り方について考えるチャンスとなるはずだ。
今後、注目していきたい。