教育を学校現場からアップデートする! 〜manabinoheya 〜

変化の激しい時代。子供達の幸せのために、学校現場から教育をアップデートします!

教員は授業でICTを活用して指導出来るの?

前回、学校におけるICT環境の整備率について書きました。

 

整備は進んでるいるものの、プロジェクターや無線LANの整備はまだ進んでいません。

では、教員は授業においてICTを活用して指導出来るのでしょうか。

文部科学省が行った平成30年度の調査結果をもとに考察します。

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1 教員のICT活用指導力

 

以下の調査結果は、全国の公立学校の授業を担当している全教員を調査対象としたもので、A〜Dの4段階で評価し、「できる」若しくは「ややできる」と回答した教員の割合を平均して算出したものです。

 

① 教材研究・指導の準備・公務などにICTを活用する能力

 平均86.2%【最高94.2%(佐賀県)、最低81.4%(三重県)】

 

② 授業にICTを活用して指導する能力

 平均69.7%【最高85.1%(岡山県)、最低61.1%(滋賀県)】

 

③ 児童生徒のICT活用を指導する能力

 平均70.2%【最高84.4%(岡山県)、最低60.6%(宮崎県)】

 

④ 情報活用の基盤となる知識や態度について指導する能力

 平均80.5%【最高91.5%(徳島県)、最低71.6%(宮崎県)】

 

校務分掌においてはパソコンを用いないと仕事が出来ない様な環境になってきています。

①に見る様に、自分の校務分掌においてはパソコンを利用している様です。

しかし、授業で活用したり、生徒たちに指導するということになってくると数字が低くくなります。

つまり、ICT活用は自分の校務分掌などの仕事には概ね対応出来るが、生徒に指導するのことは困難である教員が多いということになるわけです。

 

では、授業等でICTを活用するために研修に参加するなどして、研鑽している教員はどのくらいいるのでしょうか。

 

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2 研修の受講状況

 平成30年度中にICT活用指導力の各項目に関する研修を受講した教員の割合

 受講した 47.3%(45.2%) ( )は前年度の値

 最高96.3%(長野県)、最低18.3%(青森県)

 

前年度に比べ、研修に参加する教員の数は若干ですが増加しています。

しかし、これだけ情報機器を活用が必要な中で、活用する技術を身に付けようとする教員は決して多くはありません。

何より研修への参加した教員の割合は自治体によりバラツキが多いことが気になります。

研修の受講の割合は、普通教室の大型提示装置整備率と相関があり、整備率が高い自治体は、研修の参加率も高い傾向にあります。

当然ですが自治体の意識や取り組み方により、ICTを授業等で活用していく割合、そして教員のICT活用指導力へと連動していくことがわかります。

 

よって、教員のICT活用指導力を高めるためには、学校現場に情報機器を整備、特に普通教室の大型提示装置整備を進め、教員にも研修などへ参加を促していくことが効果的であるということがわかります。

 

教育予算増を求めます。

 

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