体育の教員が嘆いていた。
「どうやって教えたらいいんだ?」
「これって教えることか?」
「俺は、どう知ったんだ?」
具体的な事例を紹介し、その問題について考えてみたい。
① ハンドボール投げ🤾♀️
年度初めにスポーツテストがあり、種目の1つがハンドボール投げだ。
生徒からの質問。
「どっちの手を使うんですか?」
答えに詰まった体育教員。
② ソフトボール⚾️
ライトにフライが上がる。
体育教員「ボールを追え〜」
ライトの守備の生徒「???」
ボールは点々と転がる。
③ サッカー⚽️
ゲームの前に
体育教員「準備運動でボールを回してアップしよう」
体育教員がある生徒にボールを渡す。
その生徒はいきなりシュートをする。
ゴールを外し、ボールは点々と転がる。
ボールを取りに生徒は走る。
ボールの行方を皆で追う。
時間だけが淡々と過ぎていく。
これらは極端な例なのかもしれない。
しかし、「他者との関わり」という視点で見てみると、その能力が著しく低い生徒の割合が増えているという。
相手の行動や心理をうまく想像することが出来ないわけだ。
当然、人間関係も上手く築くことが出来ない。
現在、私は『学び合い』の授業を展開しているが、このことはアクティブ・ラーニング型の授業にも大きく影響する。
先ほどの体育の教員の嘆きは、私の授業の課題だったのだ。
繋がった。
当たり前のことではあるが、高校の現場ではこのような他教科との繋がりを意識する機会が少ない。
だからこそ新鮮な感触であった。
これからカリキュラム・マネジメントを行いながら学校の教育目標を達成していくプロセスの中で「気付き」を増やしていくことが重要である気がする。
そしてこの「気付き」が教科横断的な視点で教育活動を行なっていく上で重要である事を再認識した。