教育を学校現場からアップデートする! 〜manabinoheya 〜

変化の激しい時代。子供達の幸せのために、学校現場から教育をアップデートします!

「学校」の未来像を考える

 日本は少子高齢化、人口減少社会へと世界が経験したことのない世界へ突入しています。この経験したことのない状況において学校のあり方も変化していくはずです。学校も統廃合が進み近い将来、かなりの数の学校がなくなることが予想できます。もしかしたら現在のような枠組みではなくなっているのかもしれません。そこで、私なりに近未来の社会と学校について考えてみました。

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 人口減少社会の中でコンパクトシティを形成するとき、学校を中心または核として町を再形成できるのではないかと考えます。学校はインフラが比較的整っています。教室、校庭、体育館、プール、図書室、家庭科室、視聴覚室、音楽室、給食室など他にも様々な施設があります。また、学校は地域の人々が集まりやすい場所にあることが多いものです。新たに建物を建設するのではなく、廃校になった学校をリノベーションし「学校」という新たなコミュニティーの場を作るのです。

 

 まず保育所、学童保育、老人ホーム、デイケアを作ります。比較的元気なお年寄りが子ども達の面倒を見ます。絵本の読み聞かせ、昔話、学校での出来事を聞きます。その場で伝統文化の継承も行われ、地域の祭りも「学校」で行われるようになるかもしれません。お年寄りと子ども達は「学校」で農業を行い、作物を収穫します。給食室や家庭科室で一緒に料理をするのも素敵です。中食、外食が進む中、食の文化の継承にもなります。余った料理は、子どもを預けている保護者が持ち帰り、夕食の一品となるかもしれません。

 

 お年寄り達は子ども達と触れ合い、子ども達の成長をみることにより、生きがいを感じるでしょう。お年寄り達が「学校」に生きがいを持って集まることにより、病院通いが圧倒的に減ると考えます。日本の平均寿命は依然上昇を続けそうですが、「学校」の仕組みは健康年齢を上昇させることができると考えます。これにより膨らみ続ける社会保障費の抑制ができるのではないでしょうか。また、お年寄りが子ども達を世話することで保育費も抑えることができるはずです。

 

 お年寄りが子ども達の世話をする代わりに、その親達はお年寄りの身の回りのお手伝いをします。子育て世代は忙しいです。しかし、お年寄りの家の電球を取り替えたり、ゴミ捨てをしたり、場合によってはお年寄りの話し相手になるなど簡単なことでいいのです。お年寄りのお宅で食事をするだけでもいいと思います。若い世代にとって当たり前のことがお年寄りにとって大変なことであったり貴重なことであったりします。小さなコミュニティーができます。

 

 「学校」はたくさんの教室があります。子育てを終えた中高年が趣味や興味でカルチャーセンターのような学びの場にもなります。日中、時間のある人はお年寄りのお世話、子供の世話、農作業、料理、趣味などのため「学校」に集まります。役場などからの公的サービスがあってもいいかもしれません。

 

 夕方、学校を終えた子ども達が「学校」に集まり、部活動をしてもいいでしょう。もちろん現在のような部活動ではなく、楽しみでスポーツや文化的活動をするものです。勉強をしたい場合は教員を定年退職した人たちが勉強を見てあげてもいいでしょう。このころはネット映像での勉強になっているかもしれませんが・・・。

 

 上手くコミュニティーが形成されると「学校」が人の集う場として機能し、これからの人口減少社会において貴重な場所として機能するのではないでしょうか。もちろん現在の枠組みでは難しいところもあると思います。しかし、このようなまちづくりの考えをベースに学校をアップデートできたら住みやすい街になるのではないかと考えています。住みやすい街は当然、子ども達にとっても素敵な場所なはずです。

 

 いかがでしょうか。