教育を学校現場からアップデートする! 〜manabinoheya 〜

変化の激しい時代。子供達の幸せのために、学校現場から教育をアップデートします!

AIによって教員は必要なくなるのか

    ここ数年でAIに関する話題が多くなった。10~20年の間に今ある職業の約半数がなくなり、自動化されるといわれている。では「教員」という職業はどうなるのだろうか。

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    リクルートのサービスに「スタディサプリ」という月額980円で授業動画が見放題というサービスがある。自分が学びたいものを、好きな時に好きな場所で見ることができる。しかも高校生の大部分が所有しているスマートフォンで視聴可能なのだ。動画の早送りができるだけでなく、何度も繰り返し見ることができる。地方の高校生にとって、なかなか良いシステムだ。塾に行くには時間の制約もあり、何よりも授業料が高い。地方だと、通うのにもかなり大変で、高校生活も制限されてしまう。このリクルートのシステムは、生徒や保護者のニーズを上手く捉えていると思う。東進ハイスクールの衛星予備校も一部の講義を除き、動画を見るシステムをとっている。この仕組みも凄いと思ったが、教育産業も大きく変化している。小学生の将来なりたい職業に「ユーチューバー」が「科学者・研究者」を抑えて上位に入る時代である。生徒達には始めやすい環境が整っている。

 

    ベネッセの「進研ゼミ」は通信添削もどんどん電子化しており、業務の効率化だけでなく、データの蓄積も行なっている。また、テキストと連動したスマートフォン学習連携させている。また、「Classi」というサービスで、学校とも連携し、新入試制度をにらみながら新たなサービスを展開している。

 

    私の専門教科は数学である。積み重ねが大切な教科の一つである。私は生徒達のつまづきに対し、今までの経験で、その生徒のボトルネックの部分を、質問しながら見つけ、説明することで指導することがある。しかし、この指導は生徒達のつまづきの「ビッグデータ」を持っていて、AIに学習させれば、私よりも速く正確に生徒達の「理解」へ導くことができるかもしれない。

 

    このようなことを考えると、私達の仕事は考えているよりも速く変化するだろう。しかし、現場はその変化に対する危機感や緊張感が少ない。少なくとも私の周囲ではそのように感じる。我々教員はもっと社会の変化に敏感になり、変化に対応していかなければならないと考える。子供にとっても、大人にとっても大変な世の中である。