教育を学校現場からアップデートする! 〜manabinoheya 〜

変化の激しい時代。子供達の幸せのために、学校現場から教育をアップデートします!

親切すぎる課題プリントはよくない?

    親切すぎる課題プリントは、よくないものです。

グラフを描き、そこから気づくことを班でまとめ発表してもらう予定でした。各班にA4版のホワイトボードを配り、気づいたことを3つ書いてもらいます。グラフの作成に苦手意識を持っている生徒が多いので、穴埋め形式のワークをワークシートに加えました。

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 課題プリントを配布し、課題を説明しようと思った瞬間「やってしまった」と感じました。気づいて欲しいことの全てを穴埋め式のワークにしてしまっていたのです。気づきがなくても、教科書を見ればすぐに「埋められる」状態でした。案の定、予定調和の盛り上がらない授業になってしまいました。発表においても生徒達は何を発表すればいいのだろうとしらけた雰囲気でした。私のミスを取り返そうと必死にフォローをしようとしてくれた生徒達に申し訳無い気持ちです。

 生徒全員が気づきを得られるような課題の出し方はかえって気づきの量を減らすものです。内容にもよるのでしょうが、2~3割の生徒が速やかに課題を解決するぐらいの課題の難易度が適正なのかもしれません。何事もやりすぎは良く無いものです。

 「親切」は必ずしも生徒の成長につながるとは限らないのですね。